富士通 PRIMERGY TX1310 M3 4GB ディスクレスモデル DP変換ケーブル無し(Celeron G3930/タワー)

富士通 PRIMERGY TX1310 M3 4GB ディスクレスモデル DP変換ケーブル無し(Celeron G3930/タワー)

「FUJITSU Server PRIMERGY TX1310 M3」はオフィシャルでサポート対象となっている OS は RedHat のいくつかのディストリビュージョンと SUSE しかなくてCentOS 、 Debian 、 FreeBSD 、 Ubuntu は未サポートではあるものの、富士通が動作検証を行ってる

私は CentOS 派なので、はじめは CentOS 7 をインストールしたんだけど、そのあとすぐくらいに CentOS 8 がリリースされたので、 CentOS 7 はやめてCentOS 8 をインストールすることにした。

CentOS 7 のインストールはちょっとクセがあるので、メモとして手順を簡単に残しておく。

「FUJITSU Server PRIMERGY TX1310 M3」に CentOS 7.7 をインストールする場合

「FUJITSU Server PRIMERGY TX1310 M3」に CentOS 7.7 をインストールする方法は下記の富士通のオフシャルサイトの PDF に手順がまとめられている。

PRIMERGY TX1310 M3 オンボード SATA コントローラ CentOS 7.7 (x86_64) 動作確認

どこにクセがあるかというと、「FUJITSU Server PRIMERGY TX1310 M3」のオンボードの RAID のドライバが OS 標準に無くて、「FUJITSU Server PRIMERGY TX1310 M3」を買ったときについてくる DVD-ROM からドライバを抜き出して、 USB メモリに保存して、 CentOS 7.7 のインストールの序盤でそれを利用するように変更する必要がある。

それぞれの手順は ↑ の PDF に書いてある通りなんだけど、メモとして残しておく。

「megasr2」ドライバを USB メモリに保存する

「megasr2」ドライバは「FUJITSU Server PRIMERGY TX1310 M3」を買ったときについてくる「ServerView Suite DVD2」の下記のディレクトリにある。

SVSLinux/RHDUP/RHEL7/rhel7-u4/megasr2/megasr2-18.01.2016.1108.4fts-6.el7.4-000.x86_64.iso

↑ の iso ファイルをそのまま USB メモリに保存する。(私は USB メモリは exFAT フォーマットのものを使った気がする。)

また、 DVD-ROM が手元にない場合は Fujitsu Technology Solutions のサイトからダウンロードできるらしい。

Fujitsu Technical Support pages from Fujitsu Fujitsu Continental Europe, Middle East, Africa & India

Fujitsu Technology Solutions のサイトからダウンロードする場合は、下記のように選択するらしい。

  1. 「Browse For Product」より「Fujitsu Server PRIMERGY」を選択
  2. 「PRIMERGY TXxxx」を選択
  3. 「TX1310 M3」を選択
  4. 「Selected operating system」より「Red Hat Enterprise Linux 7 x86_64」を選択
  5. 「Driver」を選択
  6. 「SATA RAID」を選択
  7. 「Intel C236 Chipset」を選択
  8. 「RHDUP driver package megasr2 for RHEL7.7」を選択

CentOS 7.7 インストール時の手順

↑ で用意した「megasr2」ドライバを、 CentOS 7.7 のインストール手順の序盤で、ブートオプションを設定してインストールする必要がある。

ブートオプションの設定手順は下記の通り。

  1. CentOS 7.7 のインストールディスクを入れて、 DVD ブートをしたあとの画面で「Install CentOS 7」を選択し、キーボードで e キーを押す
  2. ブートオプションに inst.dd modprobe.blacklist=ahci を追加して、ctrl + x を押す
  3. SATA の RAID のドライバの部分でインストールが止まるので、 USB メモリを刺して、「megasr2」ドライバを選択する
  4. 以降は通常のインストールの流れ

と、文章で書いてもよくわからないのだけど、下記の記事では写真付きで手順が紹介されているのでとてもわかりやすい。

【PRIMERGY】PRIMERGY M3世代へのCentOSインストールについて【CentOS】 | OTTOSERVER “TECH” Blog

「FUJITSU Server PRIMERGY TX1310 M3」に CentOS 8.0/8.1 をインストールする場合

CentOS 8.1 は OS 標準でドライバが提供されるとのこと。詳しくは富士通のオフシャルサイトの下記の PDF を参照。

PRIMERGY TX1310 M3 オンボード SATA コントローラ CentOS 8.1 (x86_64) 動作確認

CentOS 8.0 は CentOS 7.7 と同じような手順で RAID のドライバを入手して、インストールオプションで設定する必要があるとのこと。詳しくは富士通のオフシャルサイトの下記の PDF を参照。

PRIMERGY TX1310 M3 オンボード SATA コントローラ CentOS 8.0 (x86_64) 動作確認

私が「FUJITSU Server PRIMERGY TX1310 M3」を買ったときについてきた「ServerView Suite DVD2」には CentOS 8.0 用のドライバは入ってなかったので、 Fujitsu Technology Solutions のサイトからダウンロードする必要があある。

Fujitsu Technical Support pages from Fujitsu Fujitsu Continental Europe, Middle East, Africa & India


以上、「FUJITSU Server PRIMERGY TX1310 M3」に CentOS 7.7 をインストールする場合と CentOS 8.0/8.1 をインストールする場合の話でした。どなたかのご参考になれば幸いです。