raspberrypi.org の Downloads に「Snappy Ubuntu Core for Developers」っていうのがあって、「Ubuntu 入れてみたい!」っと思ってインストールしてみたんだけど、私の思っていた Ubuntu じゃなかった…。そもそも Snappy がなんなのかわからん…。
Snappy について調べてみたけどあんまりよくわからなくて、 IoT (Internet of Things) のためのOS だとかどうとか。
そういうのじゃなくて、私はデスクトップの Ubuntu が使いたくて、調べてたら Raspberry Pi 2 向けの Ubuntu Desktop があるらしいので、それをインストールしてみた。
ディスクイメージのダウンロード
下記ページから「2015-02-10-raspbuntu-tjc.zip.torrent」をダウンロードして、ディスクイメージは Torrent でダウンロードする。
Raspberry Pi • View topic – Ubuntu / Linaro for Raspberry Pi 2
ディスクイメージを microSD カードに焼く
ディスクイメージを焼くのに RPi-sd card builder が使えなかったので、コマンドからディスクイメージを焼いた。
microSD カードのデバイス名を確認する
microSD カードがマウントされた状態で下記コマンドを実行する。
$ diskutil list
/dev/disk0
#: TYPE NAME SIZE IDENTIFIER
0: GUID_partition_scheme *500.3 GB disk0
1: EFI EFI 209.7 MB disk0s1
2: Apple_CoreStorage 499.4 GB disk0s2
3: Apple_Boot Recovery HD 650.0 MB disk0s3
/dev/disk1
#: TYPE NAME SIZE IDENTIFIER
0: Apple_HFS Macintosh HD *499.0 GB disk1
Logical Volume on disk0s2
F8A2DD77-AA3C-4447-9007-91E713144577
Unencrypted
/dev/disk2
#: TYPE NAME SIZE IDENTIFIER
0: FDisk_partition_scheme *7.9 GB disk2
1: Windows_FAT_32 boot 58.7 MB disk2s1
2: Linux 7.9 GB disk2s2
「/dev/disk2」が microSD カード。
microSD カードをアンマウントする
マウントしたままだと焼けないので、アンマウントする。
$ diskutil unmountDisk /dev/disk2
ディスクイメージを microSD カードに焼く
$ sudo dd if=raspuntu-tjc.img of=/dev/rdisk2 bs=1m
- 「raspuntu-tjc.img」が Ubuntu Desktop のディスクイメージ
- 「disk2」の前に「r」を付けると焼く時間が10倍速いらしい
- 「bs=1m」を付けると焼く時間が10倍速いらしい
- 「Ctrl + T」で進捗確認ができる
焼き終わったら microSD カードをアンマウントして、 「Raspberry Pi 2」に刺して電源を入れると Ubuntu が起動する。
ユーザ名、パスワードはどちらも「linaro」。
参考
Mac OS X で Raspberry PiのOSイメージを焼く – @ledsun blog
「apt-get update」と「apt-get upgrade」
念のため「apt-get update と「apt-get upgrade」をしておく。
$ sudo apt-get update
$ sudo apt-get upgrade
無線 LAN の設定
初期状態では Network Manager が入っていなくて、 GUI から無線 LAN の設定ができないので、 Network Manager をインストールする。(無線 LAN は USB ドングルのやつを Raspberry Pi 2 の USB ポートに挿してる。)
Network Manager は wild (Wireless Interface Connection Daemon)っていうのが良いらしい。
$ sudo apt-get install wild
インストール完了後、「Internet -> Wicd Network Manager」で無線 LAN の設定ができる。
参考
まさおのブログ (表): Ubuntu 無線 LAN マネージャを NetworkManager から Wicd に乗り換える
avahi-daemon をインストール
「hostname.local」でアクセスしたいので、 avahi-daemon をインストールする。
インストール
$ sudo apt-get install avahi-daemon
ホスト名の設定
$ sudo vi /etc/hostname
tagawa-raspberrypi2 # ホスト名はよしなに
/etc/hosts の設定
$ sudo vi /etc/hosts
127.0.1.1 tagawa-raspberrypi2 # /etc/hostnameと同じ名称に変更
avahi-daemon の設定ファイルを作る
$ sudo vi /etc/avahi/services/ssh.service
<?xml version="1.0" standalone='no'?><!--*-nxml-*-->
<!DOCTYPE service-group SYSTEM "avahi-service.dtd">
<!-- This file is part of ssh -->
<service-group>
<name replace-wildcards="yes">%h</name>
<service>
<type>_ssh._tcp</type>
<port>22</port>
</service>
</service-group>
avahi-daemon を再起動
$ sudo /etc/init.d/avahi-daemon restart
一旦、ログアウトして tagawa-raspberrypi2.local で SSH ログインできることを確認する。
参考
Raspberry PiをAirPlay端末にするまでの手順のメモ(OSのインストールと各種設定編) | どうのこうの の「avahi-daemon の設定」を参照
VNC サーバーの設定
VNC で接続したいので、 VNC サーバーをインストールする。
インストール
$ sudo apt-get install vnc4server
起動
$ vncserver
設定変更
$ vi .vnc/xstartup
# 下記の2行をコメントアウト
#x-terminal-emulator -geometry 80x24+10+10 -ls -title "$VNCDESKTOP Desktop" &
#x-window-manager &
# 下記行を追加
startlxde -geometry 800x600 &
停止と再起動
$ vncserver -kill :1 # 停止
$ vncserver # 起動
avahi-daemon の設定を追加
$ sudo vi /etc/avahi/services/vnc.server
<?xml version="1.0" standalone='no'?><!--*-nxml-*-->
<!DOCTYPE service-group SYSTEM "avahi-service.dtd">
<!-- This file is part of udisks -->
<service-group>
<name replace-wildcards="yes">%h</name>
<service>
<type>_vnc._tcp</type>
<port>5901</port>
</service>
</service-group>
avahi-daemon 再起動
$ sudo /etc/init.d/avahi-daemon restart
VNC 接続ができることを確認する
Mac なら「Finder -> 移動 -> サーバへ接続」のサーバアドレスに「vnc://tagawa-raspberrypi2.local:5901」を入力して VNC 接続できる。
うん、いい感じ。
Ubuntu Desktop に何を入れて遊ぼうかなー。